
愛車は2020年式 スバル レヴォーグ VN5(CB18ターボ)A型です。
2023年にパナソニックのカオス Q-105バッテリーへ交換し、現在2年が経過しています。
近年のスバル車は"スマート充電制御"と呼ばれる高度な電力管理を採用しており、バッテリーや発電制御に敏感な反応を示すことがあります。そのため、バッテリー保護や電圧安定化目的で外部デバイスを導入する際には、相性の確認や挙動の検証が不可欠です。
今回、バッテリーのコンディション維持と内部抵抗の低減を目的として、株式会社コスモテックの「コスモパルサー CP-13」を装着しました。さらに、以下の機器を併用して電圧・SOC(State of Charge)の変化をリアルタイムに記録し、挙動の違いを検証しました。
使用機材
- BM200(Bluetooth対応のバッテリーモニター/SOC・電圧の常時記録)
- コスモパルサー CP-13
この記事では、これらの機器とグラフ記録をもとに、実際の運転環境下でのコスモパルサーの効果と、VN5の充電制御への影響について詳しく紹介します。
コスモパルサー装着の目的
バッテリーへの効果を期待して導入
- バッテリー内のサルフェーション除去
- SOC回復の促進と内部抵抗の低減
- 短距離走行中心の環境でも自己放電の抑制
- 冬季の低温始動性向上(CCA維持)
また、スマート充電制御の車両では“発電抑制”が強く働くことがあり、それによりバッテリーが常に満充電にならないこともあるとされます。今回の装着では、そのあたりの影響も検証ポイントとなりました。
実験内容とグラフ比較

測定方法と条件
- コスモパルサーをONにした状態で約1時間走行し、BM200でSOCと電圧を記録。
- その後、エンジンOFF → コスモパルサーをOFF → 再度走行 → 再測定。
測定日時:2025年10月23日(天候:晴れ/走行モード:ノーマル)
使用デバイス:
- BM200 アプリ(SOCと電圧の記録)
グラフ比較(ON→OFFの変化)

| 状態 | SOC | 電圧 | 備考 | 
|---|---|---|---|
| コスモパルサー ON | 100%で張り付き | 14.4V前後 | 走行中も常時充電状態を維持 | 
| OFF に戻す | 92〜95%に自然低下 | 13.2〜13.6V | 通常の発電制御に復帰した印象 | 
コスモパルサーの影響と注意点

SOCが張り付く現象について
コスモパルサーをONにしていると、SOC(充電率)が100%のまま変化しにくくなる傾向が見られました。
これはおそらく、コスモパルサーによって印加された微弱パルスにより、車両側のECUが「充電が不足している」と誤認し、発電制御を解除=常時充電状態になるためと考えられます。
結果として、
- 常時14.4V付近で充電状態が維持され
- バッテリー電圧の自然変動が消え
- SOCも常に100%近くをキープする状態になりやすいです。
リスクと副作用の想像
- ECU学習が乱れる可能性があるかも?
- アイドリングストップが働かなくなるかも?
- 燃費悪化(常時発電によりエンジン負荷増)?
- 発電機(オルタネーター)の負担増→これはありそう。
スイッチ追加による対策
スイッチ化のメリット
コスモパルサーにトグルスイッチを追加し、必要に応じてON/OFFを切り替えられる構成に変更する予定。
| 運用モード | スイッチ状態 | 利点 | 
|---|---|---|
| 通常走行中 | OFF | 発電制御を正常に維持 | 
| 外部充電時 | ON | バッテリー再生・活性化に効果的 | 
| 長期保管時 | ON | 自己放電抑制に有効 | 
| 冬季・短距離中心 | 週1でON走行 | 内部抵抗低下・CCA維持 | 
トグルスイッチはエーモン製(DC12V対応)を採用し、バッテリーに設置予定
まとめと今後の運用方針

- レヴォーグVN5は高度な発電制御を搭載しており、パルス系デバイスの影響を受けやすい
- コスモパルサーの効果は高いが、装着しっぱなしでは逆効果になる可能性も
- 今後は「状況に応じてON/OFF切替」を基本とし、長期運用における電圧・SOCの推移を継続観察する
次回予告と今後の検証
- 息子のWRX S4 VBH(同じBM200装着)とのSOC挙動比較
- スバル アウトバックBS9(同じQ-85系バッテリー)での安定動作との比較
- スイッチ配線方法とパーツレビュー(DIY派向け)
同じようにレヴォーグやスバル車にパルス機器を取り付けようとしている方の参考になれば幸いです!

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